検事として働く相馬と上司の三条。ある日、押収した違法薬物の誤飲で三条が発情してしまい、憧れの三条と体の関係を持ってしまう。それに期待した相馬はどんどん暴走してしまい──!
あらすじ
“高飛車なエリート検事、コンプレックスは陥没乳首”――新米検事の相馬は眉目秀麗で勤勉な検事・三条に憧れている。ある日、三条の仕事を手伝うため証拠保管庫で2人きりになると、押収した違法薬物を誤飲した三条が淫らに発情してしまう。想い人のあられもない姿を見て股間を昂らせる相馬。美しい三条のよがりっぷりにS心をくすぐられ、激しく責め抜いてしまい…!?他、恋人の体毛に性的興奮を覚える男子校生など短編も収録。
ネタバレあり感想まとめ
最高検察庁のエリート検事、三条に憧れを抱く相馬。三条の仕事を手伝うために、証拠保管庫で二人が作業していると、押収した違法薬物を誤飲した三条が発情してしまう。一旦部屋を出るも、三条のそんな姿は二度とみられないだろうと再び部屋に入り三条の発情を収めるための手伝いをする相馬。後ろに手を伸ばすと「ソコは…っ」と使ったことがあるかのような口ぶり。そんな三条に失望すると思いきや相馬は余計興奮して、発情する三条におねだりをさせて体を重ねる。今日のことは事故だと言う三条であったが、その顔を見て相馬は期待してしまうのだった。
翌日、三条が置いて行ったスーツを洗って手渡すと「処分しろ」といつもと同じく態度の冷たい三条。必死に謝ろうとするも機会が設けられず、飲み会を早抜けした三条を追いかける相馬に三条は突然キスをする。びっくりして三条の顔を見ると、ソコにはとろとろになって発情した三条が。ホテルに行き部屋に入ると、三条はいきなり相馬にフェラをして、前回と同じおねだりの言葉で誘う。ベッドに行き、服を脱がせようとすると、頑なに上の服を脱ごうとしない三条。何か隠している、と上半身を探ると、三条が敏感な陥没乳首持ちであることを知ってしまう。ペンを突っ込まれ、舐められ、胸だけで果ててしまう三条を見た相馬は、自分と付き合わないかと提案するもはぐらかされてしまう。事後、部屋を去る三条に「諦め悪いんで」と、都合よく使ってくれて構わないことを言うと、「俺はもう誰も好きになりたくないだけだ…」と何か訳ありな返事が返ってくる。
そんな意味深な返事を聞いてしまった相馬は、仕事が終わった後にこっそり三条のことを調べるように。何もわからずに困っていると、北原という時期検事正候補の妻が、惨状と北原が浮気しているから訴えようとしたが、証拠が不十分で勘違いだったと認めて終わった騒動があったことを同僚から聞く。情報を得た相馬はそのことを三条に直接聞くことに。実際は浮気していたんじゃないかとの相馬の問いかけを認めない三条だったが、その場で勃っていることがバレてしまい、しまいには北原検事に開発されたからではないかと言われてしまう。快楽に抗えず、相馬と体を重ねながら尋問され、北原検事とは続いていないこと、北原検事に性開発されたことを知られてしまう。最後に北原検事をまだ好きでいるのか、と聞く相馬だったがそれには頑なに答えてくれず、しまいには「人の過去を掘り返して…不愉快だ!」「勝手に勘違いして図に乗るな!」と涙を流しながら怒られてしまう。
翌日出社すると、三条が睡眠薬の飲み過ぎで倒れて病院にいることを知る相馬。病院に行き、寝ている三条に声をかけるも昨日のことを思い出してそっと落ち込むのだった。数日後、職場に復帰した三条に謝ろうと声をかける相馬だったが無視をされてしまう。同僚から三条が休んでいた時の仕事を急いで片付けていることを知った相馬は少しでも三条の役に立とうと倉庫の書類を整理したり差し入れをしたりするように。そんな相馬に上司は三条が異動することを伝える。それを聞いて、今のまま終わってしまうのが嫌だと思った相馬は急いで三条の元へ謝りにいく。三条と和解した相馬が部屋を出ようとすると「最近俺の仕事を手伝ってくれる妖精とやらがいるんだが、そいつに今度食事でもしようと伝えといてくれ。お前は知っているだろう?」と食事に誘ってくれた三条。その三条の笑顔を見て、好きだ、と思う相馬。後日上司から三条の移動は間違いだったことを聞くが、四月から北原検事がこっちに来ることになってしまう。
当の三条は全く気にしていない様子だが、どうしても心配になってしまう。実際会ってみると二人は険悪な感じではなく仲が良さそうな感じで、せっかく三人で食事に誘われても疎外感で断ってしまう。帰ろうとしたところで三条に手伝ってほしいと声をかけられ、部屋に入るとそこには北原の姿が。北原検事も手伝いに加わることになり、作業をしながら北原は雑談を持ちかけてくる。そんな北原に相馬は嫉妬からひどい態度で対応してしまい、むしろ三条を怒らせてしまう。手伝いの途中で二人の会話を盗み聞きしていると、「俺はやり直したいとおもってるんだよ」と言い出す北原。三条はその場で断ると思いきや、予定があると言って返事を翌日に保留する。
翌日出社する途中、三条が「話がある」と言って相馬に話しかけるが、聞きたくないと思った相馬は逃げてしまう。社内でも変な態度をとってしまい、俺なんかよりも、と思いながら帰路に着く相馬は北原と店に入る惨状を偶然目撃してしまう。行かないでと思った気持ちのままその店に乗り込んだ相馬は、「三条さんは渡しません」と北原に言い放ち三条を連れて外に出る。店に戻ろうとする三条に、好きだから引き止めたのに戻ろうとなんてしないで、と伝える相馬。そんな相馬に「北原さんには…気持ちには応えられないと…そう言おうと思ってたんだ」「これ以上邪魔されたくないからな」と告げる三条。彼氏面したいならもっと余裕を持って隣に立て、と言われた相馬は三条の表情や匂いで興奮してしまう。相馬の考えていることがわかった三条は「俺も同じだからな」と相馬を誘い、ホテルへ。体を重ねていると、三条の本当の笑顔が垣間見える。それを見た相馬は「好き」と何度も三条に伝え、二人は果てるのであった。翌日相馬が起きると、着替えを済ませた三条は物を取りに家に戻るところだった。出ていくところを見送ると唐突にキスをされ、相馬は可愛さのあまり焦るのであった。
押しの強すぎる相馬と快楽に弱く、押しに弱い三条の相性は最高なのではないかと思います。お堅い高飛車な三条の表情が快楽でとろとろになるところは可愛く、見どころであると思います。検事という堅そうな職業が、余計に職場での行為の背徳感を生み出しているように感じました。読切の短編も2本収録されているため、十分満足できると思います。
著者:USA
レーベル/出版社:POE BACKS BABY COMICS /ふゅ〜じょんぷろだくと
発売日/2016/10/24