あらすじ
甘S売れっ子AV男優×アナル開発済ノンケリーマン、独占欲と溺愛が急上昇の第2巻!描き下ろしは甘とろエッチな雑誌パロディ漫画12P!「…だめ?女の服着て、乳首舐められて…めちゃくちゃ感じてるくせに?」アナル開発済なこと以外は至って普通の会社員・名取は、同級生で売れっ子AV男優の瀬尾と晴れて恋人同士に。「 ――ほら ナカ締めて…俺の触って?」毎晩のようにとろとろに甘く抱かれるセックスにはまだまだ慣れない日々。そんなある日、名取の前に瀬尾と同じ事務所に所属するAV男優・純が現れる。そのうえ、なぜか瀬尾との撮影現場を見るハメになってしまって――!?
ネタバレあり感想まとめ
瀬尾と付き合い始めた名取は毎回トロトロになるまで抱かれていた。自分がベッドで休んでいる間に夕飯の買い出しに行ってくれたりと献身的な瀬尾に対して不満など一つもなかった。しかし、本職相手といえどセックスのときに責められっぱなしなのもどうなのかと葛藤していた。男のプライドとしてセックス時にリードしてみたい名取は瀬尾にフェラをすることに。初めてなりに頑張って舐めていると、どんどん瀬尾が欲しくなってくる名取。しかし、名取は瀬尾がイくのと同時にしゃぶっているだけでイってしまう。
一週間後、どこかでご飯を食べようと瀬尾に電話をしようとすると、瀬尾を「キョウ」と呼ぶ男と一緒に腕を組んで怪しい店に入っていくのを目撃してしまう。電話しても出てくれない瀬尾に、名取は浮気現場の突撃を決定する。勇気を出して入ってみると、そこは女装体験バーだった。案内され、そのまま名取は女装を体験することになってしまう。この店は基本女装でないとダメだが、VIP客(店の子と付き合っている客)やオーナーの知り合いなどであるなら男性のままの姿での入店が許可されているようだ。スタッフにメイクを施されながら浮気への疑いをさらに強める名取。瀬尾を探してうろうろしていると人に押されてVIP席の仕切りのカーテンに突っ込んでしまう。そこには探していた瀬尾と男の姿があった。とりあえず初対面のふりをして三人で一緒に飲むことに。男が酒をとりに席を離れると、瀬尾が「こんなエロい格好でなにしてんの名取」と声をかけてくる。お前が浮気したからここにいるんだ、と言うと、酒を取りに行った男が帰ってきて、え〜!?キョウ浮気してるの!?と言い出す。瀬尾との関係を聞くと、男はこの店のオーナーであり、瀬尾と元同業者であるためオープン1ヶ月記念で瀬尾は飲みにきただけだったのだ。引退記念で瀬尾と共演したことがある、と作品を見せてくれる男。それは名取が男の娘AVにハマるきっかけとなったカナトであった。自分の早とちりに恥ずかしくなり、そう言うことなら早く言えと顔が真っ赤になってしまう。あんなことがあったんだからタイミング的に浮気を疑いたくなる、と言うと「あんなことって…?」と瀬尾は分かっていない様子。瀬尾にフェラが下手だと言われたため、自分じゃやはり不満なのかなと思っていたことを打ち明けると、「…わかった。俺がちゃんと見本見せてやるよ」と店の中でフェラをされる。名取は「後ろも触って」とおねだりをして挿れてもらう。
後日、カフェで瀬尾を待っていると、急に声をかけられるがその人は名取のことを知っているようだった。なんのことか思い出せずにいると、その人はこの間の女装バーのスタッフだったのだ。彼の名は弘瀬純。副業でバーのスタッフをしているようだ。相席しながら話していると、自分の発言で名取と瀬尾が付き合っていることがバレてしまう。瀬尾は男優始める前は遊んでいる噂もあったし自分のことは話さないのが普通だったから名取に対しては本気なんだろう、と言われて嬉しくなる名取。そこに瀬尾が現れると、二人は何やら知り合いの様子。なんと純は瀬尾と事務所が同じのAV男優だったのだ。出演作を見せてもらい、男の娘AV好きの名取は話が弾んでしまう。それが面白くない瀬尾は話があるなら先に帰る、と外に出てしまう。急いで追いかける名取。家に帰る途中も純とのことばかり話す名取にむかついた瀬尾は「そんなにアイツと話したりなかった?」と言う。すると言い合いになってしまい最終的には「お前だって俺以外のやつ毎日抱いてるくせに…」と名取が言ってしまう。それをわかってて俺を選んだんだろ、と言う瀬尾。やることも言うことも全て決まっているセックスと名取とするセックスが同じだと思っているのか、と抱かれる。
朝起きると、瀬尾は着替えて出かけようとしていた。久しぶりに休みが被った日だったのだが、瀬尾が撮影に呼び出されてしまったのだ。がっかりする名取にキスをした瀬尾は「一緒にいれなくてわるかったな」と言って出ていく。瀬尾とキスをした名取は体の熱を持て余してしまい、いなくなった瀬尾の匂いなどを感じながら一人でシてしまう。せっかくの休みに一人なので、誰か探してご飯に行こうとすると純から今日誘われていたことに気づく。この間のことがあったため断ろうか悩んだが、一人にする瀬尾が悪いといくことに決める。指定された場所に行くと、撮影が長引いているからスタジオ内で待っててくれと女装姿の純が現れる。純がスタッフに呼ばれ、目の前で撮影が始まることに驚いていると、その純の相手役が瀬尾であることを知ってしまう。目の前で始まる濃厚なシーンを前にして、今までAVで見るのは平気だったし瀬尾の仕事にも理解があるつもりだったけれど目の前の二人をちゃんと見ることができずその場から立ち去ってしまう名取。とりあえず食事に行く気分ではなくなってしまったため断って立ち去ろうとしていると、瀬尾が現れる。純に誘われてきたらここだった、と説明すると「あいつが言ったらこんなところまでノコノコついてくるんだ?」と返されてしまう。それを聞いた名取は「俺のことそんな信じられないのかよ!?」とその場を立ち去る。スタッフに呼ばれた瀬尾は名取を追いかけることもできなかった。ビルの中で迷ってしまい困っていると、さっきの衣装姿の純が現れる。複雑な表情を浮かべる名取に対して配慮がなかったと謝る純だが、この仕事をしているとセックスの繋がりはあてにならない、キョウ(瀬尾)は相手がどこで感じるか分かるから特に自分はキスが好き、とどんどん名取を煽ってくる。しまいには、「その時たまたま良くしてくれたから好きになっただけで相手がキョウじゃなくてもよかったんでしょ?」と言われてしまう。愛情があろうがなかろうがセックスの気持ちよさは同じだ、と名取に襲い掛かる純と、そんなことないと必死に抵抗する名取。すると瀬尾が現れて「こいつの相手は俺以外無理なんだよ」と助けてくれる。ノンケ相手に後悔するだけだという純に、「俺はノンケじゃなくて名取が好きなだけだけど」と言う瀬尾。
仕事が終わったという瀬尾にそのまま手を引かれて車に乗り込む。純は手が早いからこうなると思ってたけど楽しそうに話しているから言いづらかった、それが余計むかついたけどと瀬尾は言う。妬いてやんの、と笑う名取は自分が思ったこと─瀬尾の仕事に関して意外と割り切れていないこと、それで八つ当たりしてしまったこと、もちろん応援はしたいと思っていること、でも自分の前では自分だけの瀬尾でいてほしいことを話す。「お前…俺のものになる覚悟できてんの?」と言う瀬尾にうんと返事をした名取は車の中でキスをする。今日のことをお互いに謝ると瀬尾は名取の「色々興奮した」に突っかかってきたため名取は正直に初めてAVに嫉妬したことを話す。その発言を聞いた瀬尾は急いで車を走らせて「1秒でも早く抱きたくてたまんねー」とホテルに向かう。仕事で疲れていないかと心配する名取だが、相変わらずの絶倫っぷりで問題はなく、「恋人に手出されてそのまま帰すわけないだろ」と純に触られたところの上書きをするように触れていく。最中、気持ちいいと漏らした瀬尾の言葉を聞いて嬉しくなった名取はナカをキツく締め付けてしまう。自分で気持ち良くなってくれることが嬉しい、と言うと「お前のそういうところ羨ましいよ」とそのまま激しく抱かれる。事後、さっきの言葉の意味を聞くと、「お前みたいに思ってることそのまま言えたら色々苦労しなかっただろうなって思っただけだよ」と明かす。そうは言っても瀬尾に振り回されっぱなしだ、と名取が言うと、「…俺も同じだけど」今まで恋人ができてもちょっかい出されても追いかけたりはしなかったし、初めて名取に声をかけられたときも適当に遊んでやろうと思ってただけだったのに、名取の馬鹿正直なところが移ったのか結局一番自分が本気になっていたと言う瀬尾。お前と一緒にいるせいでバカになったんだから責任を取ってこれからも傍にいろと言われた名取は「お望み通りそばにいてやるよ」と言う。
会社の同僚と飲んでいて恋人の話になったが不満もなったくない名取は瀬尾に尽くされまくっていることを実感して、いつか爆発するのではと不安になり自分がリードしてデートをすることにする。名取が行こうとしていた店は閉店していて、代わりに瀬尾が以前行ったことのある店に行くことになる。食事代を奢ろうとすると、いつの間にか瀬尾が払っているという始末。何かあげようか迷っていると、名取はいいものを見つける。夜もふけ、橋を二人で渡りながら話していると次来た時は明るくてできないからと瀬尾からキスをされる。タイミングを見計らっていた名取は「そういうのはホテルでしよ…」と瀬尾を煽る。キスだけで帰すつもりだったが名取に煽られたためホテルに来た二人。シャワーに入ろうとするといつも二人で入るのに鍵をかけられて拒否される瀬尾。しばらくして鍵が開き、そこから出てきたのはチャイナドレスをまとった名取だった。瀬尾みたいにリードするつもりだったのに当たり前のように瀬尾がこなしてしまったからうまくいかなかったけれど、これだったら自分にしかできないからとチャイナドレスを選んだようだ。結局コスプレえっちで終わってしまった気もするが、瀬尾は満足しているようだった。他に何かしてほしいことはないかと名取が聞くと、「俺と一緒に暮らさない?」と提案される─。
2巻はここで終了です!とてもいいところで終わりましたね、3巻では名取はどういう決断をするのか気になってしまいますね。1巻ではわかりやすいライバルキャラが出てこなかったですが、今回は同業の純くんが登場しました。書き下ろしで明かされているのですが純はずっと瀬尾のことが好きだったようで、どこか違う相手と報われてほしい思いもあります。2巻は前作よりもさらに甘々度が増していてとてもよかったです。ラブシーンもとても読み応えがあって満足しています。
著者:夏原サイケ
レーベル/出版社:caramelコミックス/モバイルメディアリサーチ
発売日:2021/01/18