あらすじ
甘S売れっ子AV男優×アナル開発済ノンケリーマン、溺愛と波乱の同棲編を描く第3巻!濃厚いちゃラブ描き下ろし漫画もたっぷり11P収録! 「引っ越してからずっとお預け食らってるんだし …今夜はサービスしろよな?」アナル開発済なこと以外は、至って平凡な会社員・名取は、売れっ子AV男優で恋人の瀬尾と順調交際中!「俺と一緒に暮らさない?」とさらりと告げられ、同棲がスタートしたものの、弱いところを甘く責められるセックスには相変わらず翻弄されっぱなし……!そんなある日、名取の同僚がマンションにやってきたことから、瀬尾との関係がギクシャクしてしまって……!?
ネタバレあり感想まとめ
前回、「俺と一緒に暮らさない?」と瀬尾に言われた名取は返事を保留にしていた。同僚に相談すると、良くも悪くもお互いの知らない一面が見れて楽しいよ、とアドバイスを受け、瀬尾と今より一緒にいられるかなと思った名取は仕事終わりに瀬尾の家へ。自分も瀬尾と一緒に暮らしたい、と伝えると反応が薄い瀬尾。何回か呼びかけてみると、「重いとかって脱げられんじゃねーかと思った」と本音をもらす。誘ってくれて嬉しかった、と名取が言うとこの部屋でできるのも最後だから思い出作り、との名目で窓のそばで抱かれる。隣で寝る瀬尾を見ながら、さっき不安になっていたように自分の知らない瀬尾の一面が見れるのかな、と思う。
部屋探しも順調に進み、新居で荷解きを進める二人。疲れて寝てしまった名取を見て頭を撫でる瀬尾。起きた名取とキスをしてはじまりそうな雰囲気になったところで瀬尾の事務所の社長とカナトが新居祝いに来る。カナトから瀬尾が事務所にいる間ずっと物件探しをしていたことを教わる。誘った手前、名取に負担をかけたくなかったのだろう。もっと自分に頼ってほしかったと名取が言うとそんなふうに言えるならうまく行くよ、と励ましの言葉をもらう。酒盛りをしてベッドで寝てしまう社長とカナト。瀬尾と名取の二人で片付けを進めていると、ずっとお預けを食らっているから労ってくれと瀬尾におねだりをされて新居のリビングで抱かれる。社長とカナトが目を覚まし、新居のベッドを勝手に使ってしまったことを怒られる、と思いながらリビングに向かうと機嫌の良い瀬尾とツヤツヤの名取がいた。色々察したけれど、怒ってないからヨシ!と思う二人。
瀬尾との同棲生活はとても充実していた。会社の同僚との飲みも断って帰宅することも。家に帰ると仕事の準備として爪をやすりで削っている瀬尾。自分もやりたい、と瀬尾の爪を削らせてもらっているとそのまま胸を摘まれ、削ったばかりの爪で体をいじられる。その勢いのまま押し倒され、瀬尾に抱きつくと「このまましていいってこと?」と聞いてくる。「瀬尾がいいなら…、いいよ?」と答えた名取は瀬尾に抱かれる。お風呂から上がった瀬尾にコンビニに行ってくると声をかける名取。すると少しもしないうちにインターホンが鳴る。名取が財布を忘れたんじゃないかと半裸のままドアを開けると、そこには知らない男が立っていた。二人ともびっくりして固まっていると、そこに名取が帰ってくる。名取の携帯の充電が切れて連絡が途絶えたことを心配して同僚が来てしまったのだ。かねてより同棲の相談をしていた同僚に、彼女ではなくてルームシェアのことだったのか、と確認されてしまい、咄嗟に誤魔化す名取。名取の安否を確認した同僚が瀬尾に挨拶をして帰ると、「同居の友達…ね」と瀬尾が言う。同僚に対して他になんて言えばいいんだ、と名取が返すと「…まぁそれが普通だよな」と少し冷たい態度を取られてしまう。
同僚と飲みにきても本当のことを言えず嘘をついてばかりの自分に嫌気がさす名取。瀬尾がイケメンだったため、合コンに呼んでくれと頼まれるが人の友達を利用するようなことやめてくれ、と怒ってしまう。謝る同僚は、そういう奴には彼女がいるというが、その言葉を聞いた名取は本当の恋人は自分なのに…あのときの瀬尾もこう言う気持ちだったのかなと思う。ベロベロになった名取を同僚が介抱していると、偶然その場にいたカナトにぶつかってしまう。カナトの店で介抱してもらい、何があったか話す名取。瀬尾は同僚に本当のことを無理やり打ち明けるのを望んでいたわけではなく、せめて自分の前だけでも否定して欲しかったんじゃないかな、と言われる。自分の言動で傷つけてしまった、と思った名取はタクシーを拾って急いで瀬尾に会いに行く。その頃瀬尾は、今までうまくかわしてきたのに子供みたいな当てつけをして名取を困らせてしまったことを後悔していた。帰ってきた名取に、もう寝るからとその場を離れようとすると引き止められる。この間のことを切り出されたため、手を振り払い言い方が悪かったし気にしてないと言う。しかし名取は気にしてないフリじゃないのか、とわかっている様子。同棲して瀬尾のことを知れることが嬉しかったこと、それは自分のことを信頼してくれたからだと思っていたのに瀬尾の気持ちを考えず一緒に過ごした時間まで台無しにすることを言ってしまったことを謝る。その言葉を聞いた瀬尾は、自分の存在や仕事のことが名取の負担になることでそれに対していつか名取が耐えられなくなるのではと不安だったのだ。「そんなことない!」と否定する名取。名取が瀬尾を理解してくれたように瀬尾も名取のことを守りたいと思っていて、もしこの関係性が後ろめたくなるようならそれは自分のせいだから、と思っていた。誰かを好きになるたび周りを気にしてきたのか、と思った名取は少しでも不安を和らげようといつかは自分の恋人がこんなにかっこいい奴だと自慢してやる、それまでもそれからも絶対に離れないと瀬尾に宣言する。
ベッドに入った名取は瀬尾に声をかける。名取にキスしたいと言われキスをする二人はそのままセックスをする。いつもと違い、しつこい瀬尾に理由を聞くと「俺がちゃんとお前の中にいるって感じたいから」と言われる。事後、瀬尾が抜こうとすると「もう少しこのまま」と手を繋ぐ名取。時は過ぎ、クリスマス間近へ。瀬尾が来ると途端に慌て出す名取。クリスマス当日、二人は手を繋ぎながらイルミネーションやグルメを堪能する。しかし、周りのカップルの姿を見て、瀬尾は手を離して歩き出してしまう。それを見た名取は、キスをして「明るくてもキスぐらいできるよ」と笑う。瀬尾は豪華なホテルを予約してくれていた。ルームサービスのシャンパンでベロベロになる名取は「もっといちゃいちゃしよ〜ぜ」と瀬尾を誘う。フェラをして、長めのいい高層階の窓辺で抱かれる。朝目を覚ますと、名取が瀬尾の指に指輪を嵌めようとしているところで目を覚ます。名取は自分なりの覚悟としてサプライズで指輪を用意していたのだ。しかし、自分と瀬尾で指のサイズが違うとは思わず、自分のサイズで用意してしまったらしい。厄介なやつを追い払うために当分自分でつけておけと名取に言われ、人生の中でお前が一番厄介だわ!と言いながらも幸せな顔をする名取。
年越しの日、二人はカナトの店にいたがなぜか女装メイド姿の名取。二人で話していると、瀬尾の事務所の社長が現れて挨拶のために瀬尾を貸してほしいという。すぐ戻ると言った瀬尾だが、何分待っても帰ってこない。そこに自分をキャストと勘違いしてヤれると思っている男が近づいてくる。なんとかかわそうとするも話を聞かずに触られてしまい困っていると、瀬尾がきてそいつの頭に水をかけ「俺のに触んな」と威嚇する。写真まで撮られた男は店を出禁となる。安心したのと飲み過ぎたのでヘロヘロになってしまう名取。タクシーを呼んでもらい帰宅したところで目を覚ました名取は自分が女装姿のまま帰ってきてしまったことに気付く。恥ずかしすぎるとベッドに伏せる名取にこんな姿を知っているのは自分だけでいいから女装させるんじゃなかったと言う瀬尾。着替えさせようとすると、店でのいちゃいちゃの続きはしないのかと煽る名取。メイド服まま自分で胸をいじらされおねだりまで要求されそのまま抱かれる。ベッドの中でご飯をどうするか聞かれ、年越しから2時間以上経過しているが急いで年越しそばを用意する名取。そして「あけましておめでとう!今年もよろしくな」と頬にキスをする。
3巻はこちらで終わりとなります!前作に出てきた純くんもちらっと出てきてくれました。単行本ではここで一旦区切りとなりますが、電子書籍の方では続きが単話売りされているのでまた単行本でも続きが出ると思います。同僚の登場によって今まで好きな気持ちの全てを諦めてきた瀬尾はまた不安になってしまうのですが、名取の素直さで思っていることを隠さずぶつけることができ、解決することができてよかったなと思いました。続きも楽しみにしたいと思います。
著者:夏原サイケ
レーベル/出版社:caramelコミックス/モバイルメディアリサーチ
発売日:2022/01/31