鬼上司・獄寺さんは暴かれたい。2

鬼上司の獄寺と晴れて恋人になった社畜男子の庄司。しかし、ラブラブな日々も束の間、サラリーマンの宿命が二人を襲ってしまい──。

あらすじ

あんたに欲情してる男の顔よく見て
ヘタレワンコ社畜部下(隠れS)×やらしい下着着用鬼上司(隠れM)

敏腕だけど鬼上司な獄寺さんの「ヒミツ」を暴いたことがきっかけとなり、晴れて恋人同士になった社畜男子・庄司。怖くて苦手だった獄寺さんだけど、付き合ってみるとONとOFFのギャップにやられっぱなし♡
──が、しかし!
惚気ていられたのも束の間、サラリーマンの宿命が二人を襲って?!?!
新キャラも登場で目が離せない第2巻!

〈ネタバレあり感想まとめ〉

【番外編】

出張帰りの獄寺を待っていた恋人の庄司。数日ぶりに会った恋人とイチャイチャしようとするが獄寺に下の毛を剃っていないから、とストップされてしまう。獄寺は脱毛サロンに通っていたものの、ここ最近の週末は障子と一緒にいることが多いため通えなくなっていた。そんな可愛い理由を聞いて、庄司は獄寺の下の毛を剃ることにする。剃り終わったものの勃ってしまった獄寺を見た庄司は、お風呂場に置いてあるローションを見つけて体を重ねる。


【本編】

社員旅行に来ていた二人。部屋割りはくじ引きだったが、なんとか獄寺と同じ部屋になることができた庄司。みんなと温泉に入ろうとするが、いつも紐パンを着用している獄寺が心配になっているとTPOを弁えてボクサーパンツを履いてきていた獄寺。温泉に浸かりながら、今度は二人で行こうという話をして、お湯の中で手を繋ぐ。温泉上がりに一息ついていると、女性社員たちから豆柴のカフェがあるから一緒にどうかと誘われる獄寺。庄司も行こうとしたが、ベロベロに酔った先輩の小山田に捕まり、卓球勝負をさせられることになってしまう。ボコボコにされた庄司の元に先ほどの女性社員たちが帰ってくるがそこに獄寺の姿がないことに気付く。獄寺は豆柴に舐め回されたため、もう一回お風呂に入ってくることにしたようだった。そこで女性社員のうちの一人から、獄寺を狙っているから仲がいいんだったら協力してくれ、と言われてしまう。宴会会場で、社員みんなでお酒を酌み交わしていると、廊下に落とし物として紐パンが張り出されている、と知らされる一同。女性社員たちのものではないということで獄寺を見ると、気まずそうな顔で震えていた。そんな獄寺を酔ってしまっているから、と部屋に連れて行き脚を開かせる庄司。夜は庄司と二人きりだから大丈夫だと思っていたが、風呂に入り直す最中に落としてしまったようだった。ノーパンの獄寺を見た庄司は、予備の紐パンを履かせるが、その気になってしまった獄寺を見てキスをし、そのまま体を重ね出す二人。布団を汚しては、と獄寺にもゴムをつけてシていると、女性社員が心配して水を持ってきてくれてしまう。声が出ないよう獄寺の口元を手で押さえ、「大丈夫だよ、獄寺さんには…俺がついているから」という庄司。女性社員はドアノブに水をかけその場を離れてくれるが、獄寺はその状況や商事に口元を塞がれたことでイってしまう。翌日、解散時に獄寺に付き添う庄司を見た女性社員は「番犬みたいな顔しちゃって」と二人の関係性に気づいている様子で、獄寺を狙っていた女性社員に諦めな、と伝えるのだった。その頃、獄寺に電話をかける女性が──。

 獄寺の家に行くため、頑張って仕事を終わらせた庄司はケーキを持って家に行くが、鍵が開いており、玄関で揉めているような声と女性ものの靴が見えてしまう。急いで部屋に入ると、女性ものの下具をつけている獄寺と女性の姿が。この女性は実の妹(?)であり、s獄寺愛用の下着メーカーpuppyのデザイナー・獄寺亜武であった。庄司が兄の彼氏であることを知り、「ほんと犬好きだよね〜」という亜武。亜武は突然庄司を脱がせ、その体つきを確認すると、puppyのメンズラインのモデルになってくれないか、と頼む。断る庄司だったが、兄とのことを許していないけどいい写真が撮れたら認めてもいいと言われ言葉に詰まってしまう。そこに、出前を配達しにきた百田が現れる。百田を見た亜武が、モデルの件をお願いすると快諾する百田。百田と共に撮影に協力することとなった庄司は、最近弛んでいるからと獄寺の地獄のトレーニングに参加することになってしまう。トレーニングに耐え抜いた庄司がご褒美をせがむと獄寺がそれに応えてくれることに。庄司の鍛え上がった腹筋を見た獄寺は「これなら大丈夫そうだな」と笑う。──撮影当日。それぞれ写真を撮っていると、事前に聞いていなかった下着姿の女性との2ショット撮影が始まってしまう。嫉妬してしまう獄寺の姿を見て「お兄ちゃんが傷つくような恋なら応援できないよ」という亜武。撮影が終わり、打ち上げでもするか?との話になるが獄寺は庄司の手を引いて出て行ってしまう。泣きそうな顔をした獄寺が連れて行ったのはラブホテル。部屋の選び方に困っている獄寺に、庄司が選び方を教えると「…やっぱ慣れてんな」とつぶやく獄寺。部屋に入るといきなり獄寺に押し倒される庄司。今までの行動の理由を聞くと、女性と絡んでいるところを見て勝手に嫉妬したこと、撮影の雰囲気があまりにも自然で、庄司が元々女の人が好きだったことを思い知らされてしまい過去の女たちにまで妬けてしまい庄司が自分のものであることを確かめたくなってしまったことを告白する。妬いてくれて嬉しい、と言う庄司に、モデルがスタイル良かったから興奮したか?と聞く獄寺。それに対して「やだなぁ、どんなモデルだったかすら覚えてないです」と返す。二人はお風呂に入り、体を重ね出す。過去のことは変えられないけどこんなに興奮するのも泣かせたいって思うのも獄寺だけだ、と言う庄司は獄寺に鏡の方を向かせて「ちゃんと見て、アンタに興奮して欲情してる男の顔、よく見て」と続ける。一方亜武と百田は二人だけで打ち上げをしていた。「お兄ちゃんの魅力は私だけが知ってたらいいと思ってた」と言う亜武。ある日部屋に入ると女性ものの下着を履いている兄を見つけてしまう。母親には言わないでくれという獄寺になんで謝るの?と言い、女の子の下着を履くのが好きな兄のために世界一可愛い下着を作ることを決めたのだった。そのことを思い出していた亜武。百田は人を好きになったことがあるか、と尋ねると「俺は人を好きにならないから」と答える百田。次の店に向かっている途中で、亜武は庄司の先輩である小山田にぶつかってしまう。ごめんね、と手を差し出す亜武にドキッとしてしまう小山田は、亜武が百田と歩いて行くのを見て、美男美女のリア充めと思う。

 庄司と獄寺はラブホを満喫していた。自販機でオモチャをたくさん買っていた獄寺に「試してみます?」と聞く。ローターをナカに入れられた獄寺は、そのまま庄司のも一緒に入れられ思わず潮を吹いてしまう。乱れながらキスをせがむ獄寺を見て「なんでそんなに可愛いの」と呟き、他の人が入り込む余地なんてある訳ないのに、と思う。今週も仕事頑張ろう、と思いながら仕事をしていると、獄寺が部長に呼ばれる。獄寺が来るまで会議室で好きな髪型の話をするなか、黒髪ショートがアツいと答える庄司。獄寺が会議室に来ると、来週から突然大阪に異動になったことを告げられる。最低でも一年くらいは向こうにいくことに。会議終了後に怖い顔をする庄司をみて、帰りに家に寄らせてくれと言う獄寺。家に着くと、異動が今日決まったものだと聞かされる。独り身で結婚予定がないから出世の道だと思って、と頼まれてしまったのだ。そんな大事な話は二人の時に先に聞きたかった、と言う庄司に「拗ねたってしょうがねぇだろ!」と怒ってしまう。「俺だってワガママだってわかってますよ!!ガキっぽいなっていうのも…でも…離れたくない」と獄寺を抱き締める庄司を離し、来週には向こうに行くから準備する、と家を後にする獄寺。

 大阪行きの新幹線に乗る獄寺は庄司が見送りに来る訳ない、と思ったまま新幹線が出てしまう。庄司は見送りに来ていたがタクシーの遅延やスマホの充電切れで間に合わなかったのだ。獄寺の家に帰るとたこ焼きを焼いている亜武と百田。大阪では社員寮に住むため、飼い犬のみたらしを連れて行くことができない獄寺は、妹の亜武に住んでもらい世話をしてもらうことになっていた。なんだか仲の良い百田と亜武を見て付き合っているのかと聞くと、付き合っていない、障子は恋愛脳だと言うことを言われてしまう。趣味が彼女で、彼女がいないとダメなタイプ、との言葉が刺さる庄司。百田が獄寺に電話をかけ庄司に代わろうとすると、仕事が残っているからと切られてしまう。大阪での仕事仲間・猿渡と可児と共に飲んでいた獄寺は、酒が弱いからと一足先に帰ることに。風呂に入り、庄司と一週間まともに話せていないことを悲しく思う。ムラムラしてきた獄寺は、最後にラブホでやったことを思い出して一人でするが前だけではイけず、あの日ラブホで買っていたバイブを後ろに使うことに。庄司にしてほしいことを考えながら名前を呼んでいると、電話口から「獄寺さん…?」と聞こえてくる。一瞬びっくりして固まっていると、獄寺からかけてきたことを知る。恥ずかしさから切ろうとすると、やっと話せたんだから切らないでほしいと言われ、電話を繋ぐことに。何していたかを聞かれて状況を説明すると、「色々聞いてたらちょっと…おれもたっちゃったんでこのまま…一緒にしましょ」と言う庄司。お互いに電話しながらどんなことをされるのが好きか言ってシあう。二人で果てた後、怒鳴ってしまったこと、拗ねてしまったことを謝る二人は仕事が落ち着いたらお互いに会いに行くことを約束するのだった。心が軽い、と思いながら翌日獄寺が家を出るとお隣さんが猿渡であることを知る。すると猿渡は「獄寺さん声出てまう人?気ぃつけてくださいね、壁薄いんで」と言う。

 声を聞かれてしまった獄寺は、仕事どころではなかったのだが、家に帰ると猿渡が部屋を訪れてきてしまう。脅される!と思いきや、カレーを分けてくれてそのまま一緒に食べることに。すると突然「性欲とか全然なさそうな顔やのに意外とスケベさんなんやなって」と言われてしまう。女の子とするとき大丈夫か聞かれたため、声だけではどこまでしていたかは気づいていないのでは?ととりあえずセーフ(?)であることが分かった。接待をしていた庄司や小山田、小山田が獄寺と電話をしていると女が庄司を呼ぶ声が聞こえてしまう。浮気かと心配になる獄寺だったか、連絡をもらっていたため安心する獄寺。庄司が先ほどの女に迫られている時に通りかかった亜武が現れると小山田が亜武に気付き、小山田、庄司、百田、亜武で飲み直しすることに。潰れた百田と庄司を横目に二人で飲んでいると、百田と付き合っていないことを確認される亜武。関係を否定し、先程からの小山田の博多弁を「かわいいね」というと、「初めて見た時から…!めちゃめちゃ顔が好きっちゃん!」とキスされてしまう。それを見ていた百田は一緒に寝ており、起きそうになったみたらしを寝かしつけるのだった。獄寺は庄司に電話をかけるも潰れて寝てしまっているため電話に出ない庄司。離れてそばにいれないと女の方がいいと目が覚めてしまうかもしれない、やっぱり男なんて、勘違いでしたと言われてしまうかもしれない、と心配になってしまう獄寺。そんな獄寺の元に「圭太が浮気してる」とのメッセージが入る。翌日起きた小山田は、全て記憶があり、やってしまったと感じるが、全て見ていた百田は責めることなく「やるじゃん」と小山田を誉める展開に。洗面所を使うため、小山田を連れて庄司が洗面所に入ると、そこには男の姿が!!悲鳴をあげる二人だったが、百田は亜武が実は男であることに気付いていたようであり、「やっぱり?」と口にする。アムからのメッセージが気になって休日出勤して気を紛らわす獄寺。そんな様子を目撃していた猿渡は手伝いに来てくれ、「今日は夜実家帰るんで思いっきり声出してもええよ」という。障子から連絡が返ってこないため、本当に浮気したんじゃないかと思いながら家に帰ると、そこには庄司の姿があった。浮気したのか、と問い詰めて証拠を見せようとすると、「昨日の浮気現場♡」と百田とみたらし、庄司で仲良さそうに寝ている写真が送られていることに気づく。疑いが晴れた庄司は「獄寺さんに会いたかった」と抱き締める。家に入った二人はキスをするが、準備していないことを獄寺がいうと、庄司が準備する、という。嫌がる獄寺だったが、「1秒だって離れたくない」との言葉に押され、準備してもらうことに。準備は終わったが、まだ入りそうになかったため前戯を続けているとイきそうになってしまう獄寺。「おまえので…イきてぇ」という獄寺の言葉に煽られ挿入する庄司。俺の形覚えてましたか?と聞く庄司に、忘れるわけねぇだろとキスをする獄寺。二人で休日を満喫していると、庄司はたった一ヶ月で大袈裟だからみんなに恋愛脳だといじられるのかな、という。獄寺も一ヶ月は長く感じており、お前がいないとダメだ、俺も恋愛脳?なのかもなといい二人で抱き合うのだった。

 少し長くなり過ぎてしまいましたが、こちらで2巻は完結です。続編もどんどん更新されているようなのでまた記事にさせていただければと思います。新キャラたくさんの2巻でしたが、小山田、百田、亜武ちゃんのところはどうなるのかな、と思ったり猿渡や可児もどうなんだろう、と言う感じですが猿渡と獄寺が何かありそうではあるな、と思ったり思わなかったり。電話越しでする遠距離ならではのテレフォンセックスも獄寺さんが可愛くて良かったです。

著者:あらた六花
レーベル/出版社:マーブルコミックス/東京漫画社
発売日:2022/01/21

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