3Pに俺を巻き込むな!

ビッチで有名な西條と付き合っている加納は、二人の関係を知ってしまった後輩のカミングアウトと西條が提案した3Pのせいで徐々に自分の気持ちに気づいてしまい──!?

あらすじ

「俺と付き合わね?」同じサークルでビッチなゲイと有名な西條に告白された加納は、気持ち良ければ男でも女でも問題なし!という貞操観念のなさ。西條だって色んな男と遊んでるし、彼女が出来るまでのつなぎとしてはいいかも。というノリで周囲には秘密に付き合い始めた。だけど、ウブな反応を時折見せる西條が可愛く見えてきて!?そんな中、二人の関係が後輩にバレた!!すると西條の噂に興味があったというノンケ後輩を「俺らがやってるの見て興奮するか試してみ?」と西條自ら3Pに誘って……てどこまで尻軽なんだよっ!!!何で俺はイライラしてるんだ…。『今夜もノンケの友人をオカズにしています』も収録。

ネタバレあり感想まとめ

男好きビッチで有名な西條と付き合っている加納。二股をしていないことを信じられていない加納は、西條が学校でイチャイチャしたがるのを断り続けていた。二人一緒に電車に乗って帰っていると、西條に煽られ電車で触り合いっこをしてしまい、さらにその現場をサークルの後輩・宮田に見られてしまう。駅で降りた二人は宮田に付き合っていることを告白すると、そんな簡単な話でいいのかとズカズカ言われてしまう。モヤモヤしていると、宮田も男同士の恋愛に興味があって気になって聞いてしまったことがわかり、西條がその場の思いつきで3Pをすることを提案してしまう。西條はそういう軽いやつなんだなと思うが、「いいよ」と承諾する。ホテルに行くなりさっさと始められてしまい、ノリノリな様子で西條の身体を弄る宮田にもモヤモヤしてしまう。「入れるのはナシな、カレシ見てるから♡」と言われるが、チャラになるわけもなく自分や宮田を手玉にとって楽しんでいるんだろうなと思う加納。セックスが終わった後、ヤれそうならカレシにしてもらえば?西條の付き合ってるはセックスしてると同意義だと言うと、本気で悩んでしまう宮田の様子に戸惑いを覚える。面倒ごとを避けるために付き合うのは内緒にしてたのに、近場で仲間が見つかってしまったことに気持ちが複雑になってしまう。

西條とは今のサークルで会って仲良くなった。ゲイなことをオープンにはしているが、発言から壁を作られていると感じることも多かった。自分が男女両方ともいけることをどこからか聞いたらしく、彼女と別れたタイミングで西條から誘われたのだ。試しにセックスをすると初めての時よりも全然よかったため、次の彼女ができるまでならいいかもと思った加納は付き合うことに。周りにバレたら面倒だし、誰と遊んでようと興味はないと思っていたはずなのに宮田との3Pで考えてしまうことが多くなっていた。そんなとき、西條からまた3人でやらないかと誘われてしまう。自分を巻き込むな、と言うと宮田が混ざるのが嫌なのか?と聞かれる。自分がやきもちを焼いてしまっているのでは、と思うも考えられない加納。宮田が本気になろうと遊んで飽きたらおしまいだろうと思ったが、飽きられているのは自分の方なのでは?と考えが加速してしまう。そろそろ潮時かもと思いながらも3Pをこなして西條をイかせると、宮田が「俺もう入れたいです」と約束を破って西條に挿入しそうになってしまう。強くは抵抗をしない様子を見て焦った加納は宮田を突き飛ばして「調子乗んなよ」と怒ってしまう。嫉妬を全面に出してしまった加納は、2人を残してホテルから立ち去る。今頃2人でヤりまくっていると思っていると、西條から解散したと連絡が。西條を信用できない加納は嫉妬してしまったこともあり、しばらく会いたくないと極端に避けるように。久しぶりのサークルで西條の姿を見るも、宮田と話していたため嫌な気分になってしまう。落ち込む西條と加納の様子を見ていた宮田は、加納にどうして西條を無視するのか尋ねる。「西條と寝たからって調子に乗るなよ?」「」付き合い方が違うんだよ指図すんな!と言うと、告白して振られたからヤってないと衝撃の言葉が返ってくる。彼氏がいるから振られたのに、加納がそんなんなら奪うと宣戦布告する宮田は、西條がまだサークルに残っていると教えてくれる。西條の手を引いて家に連れて行った加納は宮田を振ったことを確認する。「当たり前だろ加納がいるのに」と答える西條。フリーの間は遊んでたけど、加納が男もいけるって聞いてからずっと狙ってた、と言われる。3Pを望んだ理由も入ってないなら大丈夫、男同士の仲間が増えればもっと外でイチャイチャしやすくなると思ったと寂しそうに言われる。西條は真剣に付き合っていたのに、それを信じることができず八つ当たりまでしてしまったことに罪悪感を感じ、西條の謝罪を許す。「加納大好きー」と抱きしめられた加納は「俺も好き…」というと茶化されるも西條の顔が真っ赤になっていることに気付く。そこで、自分が好きと言ったのが初めてであることにも気付き、何度も好きだと言いながら西條の要望であるキスをする。外ではイチャイチャしないけど家ではする、と西條を抱く加納。すっかり仲直りをした西條と加納はサークルの部屋で見せつけるようにイチャイチャするようになるのだった。

加納は最初誰とでも寝るらしい西條のことを気にしていなかったが、いざ自分の知っている人とその現場に巻き込まれてしまうことで自分の気持ちに気付いていくところが可愛かったです。そこからどうしていいかわからず1人でモヤモヤして困ったり最後の時のように2人に八つ当たりして逃げ出してしまったりと甘酸っぱいなと思いました。書き下ろしの2人も本編終了後の話なので、幸せそうで最高でした。

著者:石川依智
レーベル/出版社:BL宣言/秋水社ORIGINAL
発売日:2021/10/25

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